7/2(水) 睡眠時間7時間半
健康的にしっかり寝た日は大体張り切って動くため、日記に書くことが増えて睡眠時間が減るサイクル。ナンテコッタイ。
やったこと
夏休みを取った今日は気持ちよく睡眠をする予定だったのだが、いつもの習慣によってか8時半には目覚める。リモートなら間に合う時間。膨張したスマホ片手にSlackを開きつつも、幸せな二度寝。
そんなことをしている場合ではない。今日の私は、いつ死ぬかもわからぬPixel3の代わりを買いに行かなければならないのだ。着替えて荷物を準備し、いつもの出社と変わらぬ格好で外に出た。10時の陽でもすでに暑い。
秋葉原買い物
に行けない
ちょっと不格好ではあるが、まだ動く我がスマホ。毎朝の習慣で「ピッ」と改札を通ろうとするが、失敗する。接触不良を疑い、列とタイミングを変えて何度かトライするも失敗し、たった一つのシンプルな答えにたどり着いた。
「スマホのバッテリーが膨張するとどうなる?」
「背面が浮くことで、Suicaが反応しなくなる。」
おサイフケータイにそんな弱点があっただとぉ!?
今日の私は、IDとSuicaを始めとしたタッチ決済が封じられたも同然である。キャッシュレス都市に変わりつつある東京で生きて行けるのか?
現金を握りしめ、ここ数年使っていなかった券売機上の駅ボードを見上げる。「これが値札というものですの?」と、金持ちお嬢様の無知セリフの一つでも言いたいところだが、文字が多すぎて諦めた。クレジットカードでタッチ入場だ!
実は、クレジットカードで入退場が出来るのは東急線の駅のみ。東京メトロの駅である大手町で足止めを受けたのはまた別の話…。
昼の暑さと無Suicaの苦悩を乗り越え、なんとか秋葉原の街までやってきた。もう帰りたい。
✅メロブ
今日も人種の多様性麗しきアキバの街に着き、まず入ったのは地下にあるメロンブックス。平日の真っ昼間からエロ同人誌も置いてある店に行かなくても…と心の中でツッコミを入れていたが、涼しい店内に降りると、私のそんなチンケな”常識”など気にもしない人たちが10人以上もいらっしゃった。流石だぜ日本!
いつもメロンブックスの店へ向かう時に思うのだが、歩道に面した店正面にあるエスカレーターとクレーンゲームの影に地下への入り口があるから、何も知らなければ怪しい店にしか見えないよね。一般の人も外国の方もエスカレーターで上に上がっていくのに、黒いリュックを背負い、美少女Tシャツを着た眼鏡の人たちが奥へ進んでいく…。
今日私が来たのは、同人誌を買うため…ではなく、漫画を求めて。大人気御礼のためか、近所の本屋2店舗には無かった「お姉さまと巨人」の第7巻を探しに来たのである。
街では見かけなくても、あんな広島弁シスターフッド系アクション漫画をメロブが見過ごすはずがない! という全幅の信頼で入店してみた。特典イラスト付きで発見する。
流石だぜメロブ!!
えっちな本の森を通り過ぎてレジへ。今日の買い物リスト1つは完了!

”お姉さま”がもうラスボスにしか見えない
✅イオシス
今日の休みを取った本命の理由、スマホ購入である。
何店舗か回って「安くて、ほどほどの性能でAndroidのお薦めあります?」と大変ふわっとした質問を投げたところ、「Pixel6,7あたりは耐久性も問題無さそうですよ」という答えをいただく。
コストパフォーマンスが良いらしいXiaomiなどとも迷ったが、Pixel7aで3万円もしないこと、中華製は「1年で重くなってきた」というレビューが散見されたのに対して、Pixel3は5年半でも不満が無かったことから、Google様の続投が決定。千円を比べるために暑い秋葉の電気街を歩き回るのも面倒だったため、さっさと決断して買ってしまった。

詳しいスタッフさんがいるようですね…(青線は私の加工
✅イエローサブマリン
今日の任務は達成したが、来たついでに…ということで駿河屋とイエサブに行き、ボドゲの物色。H×Hで扱われていた「軍儀」が売られていて笑ったり、ハッククラッドが「重量級を始めるならこれ!」とオススメされていて驚いたり。
見かけたRole&Roleの最新号特集が「TRPGを楽しもう」だったために購入。レジで「税込み2,750円です」と言われた際には、思わず「(Role&Role)値上げしました?」と聞いてしまった。
苦渋の表情で「全部です」と言われたら笑うしかない。ボドゲ業界の雲行きは、引き続きトランプさんのご機嫌次第かぁ。
スーパー銭湯
正午も既に過ぎて、日差しの照り付ける秋葉の外は大変暑い。
久しぶりの湯舟で鬱陶しい汗を流したいが、仕事のチャットを覗くと、急ぎで依頼されそうな不穏な会話が発生している…。知らん、システムは動いているし、私は休みだ。風呂へ行くぞ!
いつもは歩いていく道も、今日はバスを利用。「お客さん、前払いですよ」と言われて、慌てて財布から現金を取り出す。すまんて、地方のバスは乗った分だけ課金されてしまうんや。
熱い風呂から水風呂のコンボで体をキュッと締め、汗も汚れもストレスも全て水に流す。食事処で肉を食べて、また風呂へ。3時間弱で体の二度洗浄が完了した。普段の仕事時間に入る風呂って、なんて気持ちいいんだ。
帰りのルートは、バスが無いために45分かけて徒歩で帰宅。全て流したはずの汗がまた出てきた…つらい…。
今日読んだもの
電車の中だったり、銭湯でだったり、新スマホの設定を進めながらだったり…。
翻訳できない世界の言葉

いつ欲しいものリストに入れたかも忘れていた本。他の本のついでに購入し、薄そうなので最初に読み始めた。
著者は様々な国に住んだことのあるイラストレーター。その折々で出会った、「ひとことでは訳せない言葉たち」を、絵本のようにまとめた本。例えば、日本語で言うなら「積ん読*1」みたいな。
アラビア語では「片方の手の平にのせられるだけの水量」を数える言葉*2があったり、バナナを食べる時の所要時間を数える言葉があったり、トナカイが休憩なしで疲れずに移動できる距離を表す言葉があったり…、なんでそんなことを言い分けるための言葉があるの!? と困惑する言葉が多いのだが、オノマトペなんて言葉もある日本語には言われたくないかもしれない。
気持ちを表したい言葉は各民族で違うようで、恋を表す言葉も「出会ったときの目の輝き」だったり、「紙を触りあう」という言葉だったり…と、多様性がある。
言葉とは世界を区切って具体化する行為だと思っているが、「そこに区切って形にするのか~」と考えるととても面白い本だった。
『JUGAAD』最低限の道具や材料で、とにかくどうにかして問題を解決すること。p.25 ヒンディー語
と、
『UBUNTU』本来は「あなたの中に私は私の価値を見出し、私の中にあなたはあなたの価値を見出す」という意味で、「人のやさしさ」を表す。p.49 ズールー語
の言葉が好き。後者は、ここで見るなんて思ってもない言葉だった。命名元なのか分からないが、そうだとしたら命名センスがオシャレすぎる。
Role&Role Vol. 236
久しぶりに購入したRole&Role。TRPG業界の最新情報を追ってないため、紙面で扱われている作品の8割以上は知らないのだが、それでも昔から続く『サタスペ』・『迷宮キングダム』の追加データや、シノビガミの設定を読むことができるのは楽しい。この1ページのために買ったまである。
予想外に面白かったのは、『机上の現実「ココフォリア」編』という記事。
ココフォリアというこの業界ではかなり有名な、セッション演出ツールがあるのだが、その開発者さんへのインタビュー記事が掲載されていた。
月間ユニークユーザー数が40万人ぐらいいます。
18歳から24歳のいわゆる若年層ユーザーが8割以上ですね。p.14
は、8割…? と、大学の裏掲示板でもなければ見られなさそうな数値に驚く。全員がルルブを買うわけでもないだろうが、ココフォリアが若年層の取り込みの一助となっているのは間違いない。
サーバー代とシステム可用性の話もあり、いちTRPGプレイヤーとしても、開発者視点としても、興味深いインタビューだったなぁ。
お姉さまと巨人7巻

裏側はネタバレが強いので、とりあえず前から読もう
待ってましたぜ、この新刊をよぉ!
「この異世界、やべぇところだぜ」というパートは終わり、今回はエイリスと”妹”に就いてフォーカスした巻。彼女にも独り立ちの時が来るのです…。
一方、愛の重さと深さは学園一っぽい雛子お姉さまは、「責任を取ること」という姉の役割を認識する。以前から筋の通った狂人っぽかった人だが、今巻では過去の家庭環境なども描写されて、闇が増した。人類を愛して滅ぼしそうなラスボスルートを邁進中である。
表紙でも中身でもシリアスな顔してばかりだが、今回のカルラさんはクールの中に掬い取るべき1%のデレが入っている。カバー裏の「3つのしもべ大解剖!!」も併せて、ニヤニヤしながら読んでしまった。
人が紡ぐ物語の重要性についてワインの瓶で例えるミミナシさんのお話は、とても分かりやすい。
レッドスーツ
以前SF本のオススメを伺った際に挙げていただいた本。ブックオフオンラインで安くなってるし、とりあえず積んでおくか~と注文していた。
封を開けて本棚に置こうとしたところで、作者名が目に入る。ジョン・スコルジー!? あの私が好きな『老人と宇宙*3』を書いた大先生!? こんなの積んでられっか、今読むぞ! ということで、夜21時から読書タイムが始まってしまった。

数時間で読了、満足。
『老人と宇宙』でも見られた軽妙なテンポの会話は今作も変わらず。SFを読むような同世代は、主人公との会話にぽんぽんと皮肉と称賛を織り交ぜて返してくる”おもしれー女”は大好きだと思う。
あらすじについては、話しすぎるとネタバレしてしまいそうで悔しいので、本の裏面を拝借する。
この作者さんは、使い捨てられる最下級兵士たちを魅力的に書くのが美味いというか…、軽妙に進む会話のノリで、命までもオトしてしまう。クトゥルフ神話TRPGをプレイしていたら、死の間際を嬉々としてロールプレイしそうな人。
しかし、死の原因が定められた運命であっても、状況を打開して自ら望む未来を引き寄せる兵士たちの活躍劇を見るのが大変面白い。
いつの日かバスルームで足を滑らせて便器で頭を勝ち割ったとしても、死ぬまぎわに”まあ、これはおれが自分ひとりでやったことだ”と考えて満足できる
p.333 L9
読んだ人だけに伝わると嬉しい、全てを終えた人たちのエピローグ。床用ワックスの返しまで好き。
ごはん
朝食:納豆ご飯
昼食:菓子パン
夕食:(外食)トンテキ定食
精神は肉体の奴隷。今の私に必要なのは、風呂と肉とマッサージ!! お金が一番かかるマッサージはともかく、前者2つは今日クリアした。
今一番心配していることは、消化したニンニクの匂いが明日に汗となって流れてこないかということ。どうして明日を出社にしたんだ私ぃ!
*1:p.91に書かれている。「買ってきた本をほかのまだ読んでいない本と一緒に読まずに積んでおくこと」との解説。解像度が高い。
*2:「Gurfa」らしい。原語での描き方は分からないので割愛。
*3:その時の感想は数年前に書いた。好きなSF小説10選 - 生存報告所