生存報告所

日記だよ!

25/7/25 大阪万博

7/25(金) 睡眠時間6時間45分

 「ぬいぐるみとスタンプラリーは、人を引き付けるのに効果が高い」ということがよく分かる1日だった。

やったこと

 やはり3列シートの夜行バスはすごい。120度に椅子を倒し、通路との仕切りを閉じてブランケットをかけて寝る。気づいたときには、カーテンから漏れるのはネオンライトではなく朝日だった。4列シートで2時間以上寝られない私が、一晩ぐっすり寝られただと…?

やっぱりこれ特権階級の乗り物だって。移動費削っていつも乗っている4列シートが中世の乗り合い馬車にしか思えなくなってくる。

万博

移動

 7時過ぎには梅田駅近くのバスターミナルに到着。労わって扱われた体の元気よさに対して、頭がまだ追い付いていない。

地下鉄御堂筋線の駅に向かって歩きながら、朝から勤勉なセミのシンフォニーを聞いて少しずつ五感を取り戻していった。この街路灯の葉っぱは全部セミの擬態じゃないの!? と疑うレベルで賑やかだったな。

 

 スーツとヒールを身にまとい、黒カバンを持って朝の通勤列車に乗り込む人たちの中で、40Lリュック背負いアイマスクを額に着けた浮かれポンチ旅行者が一人紛れ込む。申し訳ないなぁなんて思っていたのも、本町で中央線に乗り換えるところで連なる帽子の軍団を見たところで考えを改めた。

やばい、入場まで2時間あるのに水も帽子も持って無いわ!

 

 東京ドームグラウンドのごとき広さのスペースにポールが延々と並べられている空間で、砂時計の砂のごとく人が着実に空間を埋めていく。電車に乗りながら慌てて今日のチケットを登録した私に9:00の待機列へ並ぶ権利は当然なく、へそ穴から弾かれるように10:00の列へと振り分けられた。

すでに並んでいるのは、折り畳み椅子と日傘、水分まで事前準備した優等生ばかり。水分を持たず、雨傘で直射日光だけはガードしていたのだが、途中で耐えられず自販機で200円のアクエリを1本買ってしまった。「砂漠のカーリマン」の道は厳しかった。

座り込んで雨傘の裏で日記を書いて時間の経過を待ち、9時半の繰り上げ入場によって入ることができた。先に大阪駅ドトールで日記を書ききってから来る方が賢明だった気はする。

敷地内

 最初に入っての感想は正直「暑い!!」がすべてだったのだが、徐々にその暑さに体と目が慣れてくると、各パビリオンの建物が、ケーキバイキングで一つずつ取ってきて飾られたプチケーキのように見えてきた。

ここはポーランド

 たまたま空いていたポーランドの枠だけパビリオンの当日予約で取れたため、あとは予約不要で行列が短い場所を見つけて見学。それでも十分に楽しんでいた。

 

スイス:ハイジの国からようこそ! 研究紹介や、気候や風土を表した切り絵風の展示は興味深かったのだが、私が一番楽しんだのは顔よりも大きいシャボン玉の泉だった。

私の心はまだ5ちゃい

ポルトガル:全体的に深青色基調のムービー展示。日本に似た海洋国家で、交易によって様々なものをもたらした歴史的経緯からか、海に関する展示が多くあった。天ぷらが元はポルトガル語*1なのは有名な話だと思うが、シャボン*2もそうだと知ったのが学びだったかなぁ。

スペイン:日中は人が多かったため、19:00過ぎの帰り際に訪問。江戸時代に日本近くで沈んだ「サンフランシスコ号」の話が多く、「らしくないなぁ」なんて思っていたら、旅するコーナーではライトで部屋内に赤一色にしていた。やっぱりこのノリがラテンの国だぜぇ!

ポーランド:こちらはオリジナルの花を設計したり、花の展示を見たり、楽器を見たり。小さくてこじんまりしている国だとは思っていたが、まさか万博展示で「インディーゲーム」の紹介をするとは思ってなかった。建物内は、どこにいても木に包まれているような香りがしていた点が素敵だったなぁ。

 

 途中で友人と合流して、午後は小粒の展示が集まったコモンズ館をABCDの順番に巡っていた。自国の楽器で歓迎する人も入れば、VRで国の紹介、映像のみ、カフェ付き…など、小さいながらも各国が様々な形で展示をしてくださり、利き酒セットのように国の個性を見て楽しむことができる。予約も不要だからありがたいね!

パナマでは、運河の映像を見ているだけで面白くて足を止めていたし、ジャマイカウサイン・ボルトとラッパーの紹介のみという大胆な展示。「えっそれでいいの!?」とは思わず突っ込んでしまった。

本当に川を囲むようにガンビアの国土が広がっていると思ったら、さらにそれを囲むようにセネガルの国土が広がっていることをガイドさんに教えてもらう。歴史背景を聞き、これだからイギリスはよぉ…とため息が漏れる。イギリスに物申したい国だけで1つのコモンズブースができる気がする*3

ガンビア国土

その他の展示

水のショーとガンダム

 パビリオンの巡りの前後では、噴水でのショーを見たり、西口ゲートまで歩いてガンダム展示を見たり、くたばって寝ていたり、慌てて日記を書いたりなどしていた。

「万博はとにかく日影が無くて暑い」なんて評判を聞いていたのだが、最近は屋根付き休憩所も用意していただいているようで、歩き疲れた時に休む場所には事欠かずだった。突っ伏して寝て、起きたら別の人が向かい側で寝ていたのには笑った。万博でチケットのほかに必要な持ち物は、帽子と体力と歩きやすい靴だと思う。

 

 まだ花火など心惹かれる催しもあったが、人混みに巻き込まれて帰るのも大変なため、19時半くらいには撤退。楽しい国際ツアーはこれにて終了。

お疲れ様でした!

 会場を出た後は、昼に来てくれた友人と最後合流し、銭湯行ったり夕食食べたり、止まらせてもらったり。万博小ネタ話を聞きながら大阪のプチ案内もしてもらい、とても楽しい1日となった。あと3日は関西滞在なのだが、私は体(と日記を書く時間)がもつのだろうか…。

 

ミャクミャク

  万博内で見かけた、邪神の眷属たちのイラストたち。

 お土産売店ではサングラスでも帽子でも売られ、ぬいぐるみになれば当てるために人が60分待ちの列を形成する。子供たちは大きな撮影スポットを見ると「ミャクミャクー!」と嬉しそうに声を上げる。

見た目はクトゥルフ神話の邪神にしか見えないんだけどなぁ…。可愛いのかなぁ?

 

ごはん

 朝食:サンドイッチ

 昼食:ジャンボターキーカレー

 夕食:四川料理

 

 サンドイッチは、イギリスのサンドイッチ伯爵がゲームをしながら食べるために考案したという料理(?)。万博で食べた昼のカレーは、もちろん肉とジャガイモで作られた本場(?)のカレー。夜は四川で10日修行してきた方による本格四川料理(辛さは日本人向けマイルド仕様)。「夕食は、こてこての大阪料理か麻薬みたいな中華料理のどっちがいい?」と聞かれて、即座に「麻薬!!」と返事していた。風評被害もいいところである。

買ってきてくれた涼麺(リャンメン)の蓋を開けると、薬品っぽい香りが私の鼻孔を刺激する。ミントをすりつぶした時よりも濃い匂いなのだが、あいにく普段食べる食材の中で近い素材の名前が分からない…。

食べたことはないけど、やっぱり麻薬ということにしておこう。

今日は国際色豊かな食事だった。

*1:TEMPURA

*2:SABAO

*3:ちなみにガンビア公用語はフランス語、セネガル公用語は英語。占領した国によって公用語が違って困るのだが、2つの国はウォロフ語で会話できるらしい。