生存報告所

日記だよ!

8/24 処暑のボドゲ合宿、2日目

8/24(日) 睡眠時間6時間半

「ドイツ系ボードゲームって、戦略性があっていいよね。」

「わかる。美少女のパッケージじゃないから、ゲーム性で勝負していると思うわ

自分たちの趣向がよくお分かりで…。

やったこと

ボドゲ会2日目

 深夜にしゃべりながら寝落ちした1日目も終わり、朝日と新たにやってきた1人の足音で目が覚める。さぁ、1日遊べるボドゲ合宿2日目の開催だぁ!

『キリンメーター』

 最初にウォーミングアップとして選んだのは、『キリンメーター』。

「世界一背の低い成人女性の身長」「人間の1年間の平均睡眠時間」など、思わず「何それ?」と言いたくなるようなカードが並ぶ中で、最大と最小の数値を持つカードを当てるゲーム。ボードゲームというか、ほぼクイズ番組である。
「クイズいいセン当てまshow!」は、全員の回答の中で真ん中の数値を当てる面白いゲームだったのだが、正解が分からないところがちょっと残念。「正解がわかるゲームはないの?」と聞かれたため、こちらを買ってみた。

 

 人間の記録ならまだわかるが、「蜂の目の数」や「サハラ砂漠の面積」なんて知らないし、「シャンパンの中に含まれる泡の数」なんて数えようと考えたこともない。

「何それ!?」「どれが正解なんだよぉ!」と5人の男たちが戸惑いながら、正解を推測しあっていた。

上の正解。プラスが最大、マイナスが最小。
「1年間で見る夢の平均数は1460個」なんて誰が調べたんだ…。

 雑学に強い友人たちが推測を披露するが、本人だけはひそかに別の回答へ投票することもしばしば。その中で、推測を鵜吞みにして投票していた友人が結局優勝。大事なのは、素直さだったようだ( ゚Д゚)

物知り系の友人が多いのであれば、宴会の余興程度に楽しんでほしいゲーム。

 

『Decrypto』

 「最近遊んだ面白いボドゲを教えて」という無茶ぶりで返ってきたタイトル。『コードネーム』と似ているらしいと聞き、期待度はかなり高め。

右の写真の文字は、「スキー」「寺」「警備」「ボウリング」

 プレイヤーは2つの陣営に分かれ、自分たちのチーム用の暗号を確認する(右の写真)。チームのうち1人のみが「4,1,2」のように数字が書かれた暗号を確認し、その順番で数字が選ばれるように暗号を伝える。

写真の場合なら、「スポーツ」「雪」「鑑真」と言うと、ボウリング(4番)とスキー(1番)、寺(2番)で、「4,1,2」 と書かれた暗号文かな? とチームメンバーが推測してくれる。 最後に正しい数字の順番を全員で確認し、合っていればOK。

 

 このゲームのキモは、暗号での伝達を相手も聞いている点。自チームだけでなく相手も、この暗号を聞いており、順番を当てられたら負け。相手はこちらの文言を知らないため、最初は言葉の順番が分からないが、何度も暗号の伝達を聞いていると、似た属性の言葉で順番が推測できるようになってくる。

「さっきは”雪”が1番だった。じゃあ”長野”も1番じゃないか?」「”スポーツ”と”スポッチャ”が4番だった。じゃあ”大学生”も多分4番だ。」

 

 暗号を伝える側も負けたくないため、相手に聞かれても大丈夫なように、「白、青、茶*1」「三角、四角、丸*2」のように抽象化されたヒントや、正解のカードを見ていないと分からないようなヒント*3で伝えるように。ゲームは高度な情報戦の様相を呈していく。

もちろん、相手に伝わらないヒントは仲間にも伝わらないことも…。失敗を重ねるとゲームに敗北するため、伝わりやすさと暗号の難解さのバランスに悩むゲームである。とても面白かった。

 

 『コードネーム』は情報の非対称性を楽しむゲームだったが、こちらはまた別の切り口。正解の言葉は自チーム全員が知っているため、暗号を伝える役を1人ずつ順番に回せるのは、『コードネーム』より遊びやすいところか。

あのゲーム、どうやって暗号を伝えるのか、1人のスパイマスターが本当に頭を抱えるゲームだから…

 

『イーオンズ・エンド』

 私は昨日の日記を書くために一休みして、彼らが選んだのは、デッキ構築×協力RPGゲームのすっかり定番となっている『イーオンズ・エンド』。今日だけ参加してくれる友人Oが好きなため、ちゃんと用意していた。

vs茨乙女

 合宿ごとに数々の敵と戦ってきて、今回の敵はプチ拡張で登場した”茨乙女”。デッキを構築するためにプレイヤーが購入するカードサプライの残り枚数に応じて、拠点やキャラにダメージを与えてくる敵である。

通常のプレイでは各プレイヤーが好きにカードを購入してデッキを強くしていくのだが、今回は「あの山が多すぎるから、たくさん購入しないと大ダメージを受けるぞ!」と翻弄されて購入することが多いようだった。

 

 キャラもサプライもすべてランダムで選んだ1回目は、難化ルールの前に敗北。階層1では「あれー? 今までの戦いで一番順調」と余裕をこいていたが、階層2に入ったとたんに物量を処理しきれず全滅していた。

 

 キャラだけ真面目に選んだ2回戦目は無事に勝利。「『ブラマ*4』が書かれているカードは強い」という法則を発見し(?)ていたが、それが実証される形となった。4人協力ゲームで、ダメージを与えながら仲間”全員”がドローは強すぎるって! 

 

 追加要素は多すぎない上に、難易度はほどよく高い良敵だったと、身内からは好評だった。友人Oも満足してくれたようで、「次回はvsゲートウイッチで」という約束をして帰っていった。戦場でいつも会う傭兵みたいだな…。

 

ちょっとしたFAQ?

ダメージをゼロにするために、あえてカードの山をそれぞれ0にするのはありなのか? という質問は出たので調べてみた。

 

  • 「山が0枚のときは移動する」という記述が敵ステータスの説明がある。
  • 海外のレビューサイト*5に書かれていた原文(?)でも、カードが0枚の山は即座に対象外として移動する。

ことが確認できたため、うちのチームでは「カードが0枚の山は、対象外とする(=敵は残っている山しか対象としない)」という裁定とした。おかげで難易度が上がって大変そうだったけど。

 

カクテルゲーム2本

 ゲムマに行った友人Fが買ってきてくれた最新ゲームは、「ミッドナイトカクテル」と「スパイ イン ザ バー」 

左側は、自分の手持ちカクテルと同じカクテルを持っている相手を交流して探し、乾杯をするゲームで、右側は「グラスを持っている間に○○」するという同じ暗号を持ったスパイ同士を探しだすゲームである。インスタント『狂気山脈』という感じ。

 

 どちらのゲームも、「グラスを用意して遊びましょう」という説明が書かれているくらいにお酒がテーマだったのだが、うちのメンバーは液体とゲームによる災害の恐怖が体に染みついているため、空のコップで乾杯して飲みあう空虚なテーブルになっていた。

『スパイ イン ザ バー』はシュールな図になって面白いため、雰囲気は壊しても蓋つきのコップなどを用意して遊ぶのがおすすめドリンクを飲んでほしいボドゲカフェで輝きそうなゲームだな。

 

『HacKClaD.DeltA』

 「今日帰るじゃん? あと何のゲームで遊びたい?」と友人Oに聞き、選ばれたのはハッククラッドの最新作。いいねいいね、勝負だ!

 

 1戦目、全員がルールを思い出しながらプレイしたためか、最大点数がフレアちゃんの61点というとても”塩”なゲームだった。堅牢な守りと『特火点』と『一斉射撃』を組み合わせた破壊の雨を降らせる攻撃型をうまく両立させていたのがよかったか。

ただ、理論値も高くはなさそうなのが悩ましいところ。「これ以上どうやってこの子は点数を伸ばせるのだろうか…」と全員で考えていた。

 私が選んでいたのは、クールビズを極めた魔法使いのルーナ。以前の日記*6にデッキの組み方写真を撮ったし、これでまた最高点数だ~と慢心して戦っていたのだが、敗北の2位。

考えてみると、前回遊んだときは3人プレイで、今回は4人プレイである。デッキの回転効率などが違うため、デッキの組み方も当然同じでいいはずがなかった。ちくしょー!

 

 2戦目は、忍者ミアで78点をたたき出して1位勝利。

デッキの最終結
拡張カードは左から入れた順。
最後のクナイ⇔収斂の印入れ替えは、デッキ点数を上げるためだけのラスト交換

 とりあえず攻撃回数と必殺技に使えるCPゲージを増やすためのデッキを組み、あとはタイミングがいいところでデッキを一周するほどの連撃を叩きこむ。獲物を待って刈り取るハンターだと思ったら、トラバサミを抱えて殴り込む近距離忍者だったでござる。忍べ。

 

『それは俺の魚だ』

 「今合宿のベスト」という評価で満場一致したゲーム。評判がよかったので買ったものの、会社で初心者にいきなり開けるのも怖かったので、ここのメンツで初見プレイ。

 プレイヤーはペンギンとなり、魚の取れる氷原を順番に移動して魚を確保する。最初はどこでも行けるが、離れたマスの氷は失われるため、徐々に踏めるマスが減っていく。

ゲーム中盤

 全てのペンギンが動けなくなるまでターンを回し続けて、最終的に確保した魚の量が多かった人の勝ち! 

最終盤面

 駒は可愛い?見た目をしていながら、ゲーム自体はゴリゴリのバトルロワイアル。恋愛も餌の取り合いも戦争だ!

 全ての情報は場に揃っているため、さながら将棋や囲碁のように人の取りたい手を推測しながら、自分の取りたい手をいくつも考えることができる。将棋が好きな友人たちはこの要素がはまり、いくつもの手を楽しそうに考えていた。

1回20分のゲームのはずだが、3回で1時間半ぐらい遊んでしまった。

 

 カードゲームでは1ターン内の局所的最適解は考えられるが、次のターン以降の戦略視点はなおざりになりがち。

要素の少ない(+αで完全情報)ゲームだと、相手の手を考えて、さらに自分が良い立場を得るために2手、3手先の戦略を考えることが求められる。ある意味、まっとうなボードゲームらしい思考が要求される、とても楽しいゲームだった。

 

 宴も終わり、今晩も残ったのは最初にいた3人のみ。

 まだ元気ではあったが、明日に全力で戦うために今日は寝ることにした。大学生時代は一晩遊んでいたものだが、大人になったなぁ。

 

ごはん

 朝食:瀬戸しお

 昼食:海鮮えんがわ丼

 夕食:冷凍ドライカレー

 

*1:1,3,4の暗号。白=雪、青=警察の制服≒警備、茶=ボウリングの球の色?

*2:1,2,4の暗号。三角=スキーの斜面、四角=寺のイメージ、丸=ボール

*3:天才の発想だと一番思ったのは、「3,2,5」というヒント。正解の文字数という、どんなお題にも使えて、答えを知っている自チームしか伝わらないヒントである。

*4:回復してくれるおばあちゃん。数少ないヒーラー枠でも使いやすくて強い。

*5:

Aeon’s End: The Void Content Breakdown and Review | Aeon's End: The Void

*6:11/24 HacKClaD.DeltA、Goプリ - 生存報告所