生存報告所

日記だよ!

10/9 新ジャポニズム産業史 前半

10/9(木) 睡眠時間7時間

 

やったこと

仕事

  今日はフットサル以来の出社。布団から体を持ち上げて、有休取ろうかと思うくらいに筋肉痛が体中を走る。昨日も痛いなぁと思いながら家の中を這っていたけど、今日が本番じゃったか…。

 

 仕事はちょこちょことこなしつつ、人の話を聞くことが多い日。後輩の指導担当になってとりあえずランチで交流会。土日は映画を見ながらFPSゲームを楽しみ、旅行もしてアウトドア/インドアのどちらもを楽しむという話を聞きながらパスタを食べる。最近の若い子は偉いなぁ…。

「Leonさんは何をするんですか?」と聞かれて「読書と日記が多め。小説とかSFとか技術書とか、いろいろ手を出してるよー」と返すと「土日も仕事をするんですか!?」と驚きの顔に変わる。おっ、本音が出てきた? 

「いや、仕事ではほぼ意識しないテーマを学ぶのにはいいからね~。仕事じゃないよ。」と返すも、威嚇する猫のような顔。「僕は仕事とプライベートを分けたいんですよね。」という言葉で追撃されて、なんと返すのが正解なのか分からず、相槌を打ちながらパスタを飲み込む。

正論おじさんをしても通じそうな気はしないし、「君の実力はつかないよ」と脅しても納得はしてもらえなさそう。当たり障りのないことを言って後輩指導期間をやり過ごす?

やれやれ、今どきの若者は…」と、古今東西言われてきた台詞を私まで言いそうになった。

 

 退勤前に「Leonさん、暇ある? 営業さんに業務の悩みを聞きに行こうと思うんだけど」と上司に振られて「暇です、行きます!」と即答。日常から脱するきっかけの一つとして面白そうな話は逃せない。

会議室に営業さんをお迎えして、私は議事録係として参加。

 

 最初の30分は、「とりあえず今思いつきました」に見える課題を教えてもらうが、「他にどんな業務があるんですか?」「これならこんな解決できるかもですね~」と話が盛り上がっていくと、徐々に「あっ、最近これも困ったんだけど」と話がぽろぽろ出てくる。あく抜きが終わった。

イメージこんな感じ
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』14巻114話「ツンデレ色のデート」

 ヒアリング会議は想定外に1時間半もかかったが、後半は特に有意義。「前半の話よりも、そっちの方が問題じゃないですか!!」という例もあり、盛り上がった勢いで話してもらってよかったと言える。

途中から相手の人が私を向いて話すことも多く、「若い子を同席させておいたら、よく話してくれるやろ」という点までうちの上司は推測していたのかもしれない。

 

 ヒアリングした内容を上司と整理してみると、手軽に取り組めて効果ありそうな項目が複数挙げられる。

「この課題って、噂のMCPサーバー使えばなんとかなるんじゃないですか?」と聞くと「いいじゃん、やってみたら?」という前向きな返事。自分のために勉強する気は全く起きなかったが、人が楽になるなら、実装してみるのは楽しそう。

ちょうど読み終わったSoftware Design9月号がMCPサーバー特集だったので掘り出してみる。下期もなかなか楽しそうだ。

 

ジャポニズム産業史 1~5章

左側

 日本の産業が戦後どのように発展したのかについて、サブカル文化を軸に解説する本。

1945年の敗戦、GHQの占領下では何も売るものが無かったのに、10年後にはブリキのおもちゃを販売し、カラオケが海を渡り、仕事を選ばぬ猫人形キティちゃんは幼児に人気、ウォークマンが世界中を魅了していくまでを追っていくのが前半。

 

 バブル絶頂期まで進むまでの日本の復興物語は日本史の授業でしか馴染みがないものだったが、サブカルの発展史という切り方で見ると、一気に親近感が増して面白い。

GHQの捨てた空き缶をリサイクルして精巧なブリキ車を作って売った小菅松蔵がいたことで、日本は1960年代から「幼児の天国」と形容されるくらいに玩具を輸出できた。この対価としてアメリカから食糧を得られるようになったというのだから、おもちゃの功労が大きすぎる。

 

 カラオケが発明された理由は、チームでの仕事を重視して、夜もスナックでお酒の付き合いをしていた日本だから生まれたもの。キティちゃんは、宗教を持たないくせに包装・贈答するのが大好きな日本文化の中で、「かわいい」商品を作るために生まれた一つ。ウォークマンは…小型化を頑張ったら出来たのかな。

ブリキの高級車を作った話でも、以下のような職人エピソードがある。

制作過程のどこかの時点で、関わった職人たちの誰もが売れるかどうかはどうでもよくなったという。彼らは職人魂の命じるままに突き進んだのである。p.58 L18

 

 どれも日本人らしいエピソードであり、そんな国民性とこだわり職人たちがどのように社会を変えたのかという話まで読んでいると、誇らしさを感じる。

この発展の影で着実に成長を遂げていたのが、漫画・アニメ業界。後半ではバブルが崩壊し、失われた時代の1990年代以降を扱うようだが、日本文化史がどのように発展したかを読むのは楽しみ。

 

ごはん

 朝食:菓子パン

 昼食:オシャレパスタとカマンベールチーズのアヒージョ

 夕食:生かつお海鮮丼

 

 会社のお金で食べられるお昼、美味しい。