生存報告所

日記だよ!

10/29 ロスト・シンボル/同人誌3冊

10/29(水) 睡眠時間3時間半

 最近は残業続きなので、のんびり仕事をする主義の情シスさんと定時後に会話することが増えてきたのだけれども、人生20数年、真面目に不真面目に仕事をしてきた人の話は、経験に裏打ちされた信念・哲学があるので面白い。

 

 今日は「仕事は個人じゃなくて、チームに紐付くものなんだよ」という話を聞いていた。

例えば誰かが報告書を作る仕事をすることになったとして、一定期間後に仕事が終わっていないときは、作業者ではなくチームの長に「おたくのところ、報告書が来ていないんだけど」と連絡する。

「それで部下に催促するのも、自分で引き取るのも、別の得意そうな人に振り分けるのも上司の判断次第。だからリーダーはそれだけ給料をもらうわけだし、部下のマネジメントこそが一番の仕事」とのこと。あぁ、だから現場の給料は安いのかと納得したし、その仕事ならむしろ私にさせて欲しいとも思った。仕事とは、振り分けられた時点でその人に紐づくものだと思っていたが、それはあくまでチームの話。外から見たら、長に話を通すのが筋だという言葉に納得。

こういう話を聞けるから、残業タイムというのは何気に楽しいんだよな。

 

 それはそうと、タバコを吸ううちのエンジニア陣は面白い話をする人の割合が高い気がする。煙が先か、好奇心が先か…。

やったこと

仕事

 今日の仕事は、のんびりと個人目標の清書、アップ作業、各所への報告、会議など。正直アドレナリンだけで駆動していたようなもので、燃え尽きて仮眠したら今日の全てを忘れた。

 

 小さなタスクを3つ減らせたと思ったら、私が細々と進めた作業1年分のドキュメント化という巨大タスクが降ってきた。頭を抱えた先輩と2人で、「いつでも退職できるようにまとめるか~」なんて言いながら取り掛かることに。知識がある人向けのシステム構成図はやる気があった時期に書いたが、何も知らない人向けの図も書いてみるかな~。

 

ロスト・シンボル

 ダン・ブラウンが好きな友人の話を聞いていると読みたくなってきたので、330円で3冊買い、ここ数日かけて読み終えた。『ダ・ヴィンチ・コード』でも登場したロバート・ラングトン教授が、今回も象徴学に翻弄される物語。

 

 親しき友人の右手だけが見つかるという鮮烈な体験から、一晩の逃亡・追走劇。フリーメイソンという謎を呼ぶ組織を扱いながら物語に組み込んだのは、流石ダン・ブラウン先生だ。

 正直、思い出の中の『ダ・ヴィンチ・コード』と比べてとても面白かった! というわけでは無かったのだが、キリスト教の宗教観に染まっていたら感動の度合いが違っただろうなぁと感じるところ。

私は特に何かの宗教を信仰しているわけではないが、あえて言うなら『八百万の神』かもしれない。そのため、「人間が神を模して造られた」という考えも、「神へと昇華する」という話も、聖書を題材としたエピソードにもハマることはなく、「ふ~ん」と半ば白い目で見ることが多かった。ここの宗教観が一致すればなぁ…。

八百万の神って、悪いことしたら罰が当たるけど、いたずら以外で人間に関与するイメージが全然ないな。

私の宗教意識が薄弱すぎるため、そのうち真面目に学んでみたいところ。

 

技書博本

 今日のテンションは、積読を消化したいモード。「直近で読みたい本棚」には、技書博で買った同人誌も併せて15冊以上が積まれているので、片付けることにしよう。何事も、買って新鮮なうちに楽しむべし!!

 

 以前は、買った以上すべてを一読しなければと1円あたりの文字数が減って勿体ない!と考えていたのだが、積読が多すぎる今は、そんなことも考えなくなってきた。特に合同誌は、全てのテーマが自分に刺さるわけではないので、とりあえず目次で目についたテーマを読むことにする。目につかなかったということは、今読んでもあまり頭に入らないテーマであることが多いというのもある。

…よし、言い訳の詠唱は完了。斜め読みだ!

 

文字文字しいので、目休め

虎の穴ラボの薄い本 Vol9

技書博の会場に入って、一番最初に頂いた本。あの日は裏口のエレベーターから会場に迷い込んだため、公式ガイドブックよりも早く頂いている。いつもお世話になっております。

4つのテーマの中で、「魔法陣でプログラミング」というテーマにとにかく心惹かれた。Mysticalという言語に惹かれたという筆者の方が、美しさだけを求めたビジュアル系プログラミング言語を作ってみよう! というわけで、生成AIを使いながらIDEから作り始める話。パンが無いなら小麦栽培から始めそうな人である

生成AIの功罪は後の歴史家が判断してくれると思うが、面白い人がすぐにアイデアを実装できるようになったというのは大きなメリットだと思う。

 

 出来たHello Worldのプログラムは、12の円が中央の円と線を繋ぎ相互作用を表すという…セフィロトの樹の下ぐらいに描かれていそうなくらにカッコいいものだった。我が中二心は満点を付けているが、私の理性は「プログラムを書くたびに毎度絵は描いてらんねぇょ」と言っている。Oを書きたかったが、絵が下手で”0”になったから動きませんなんて笑えない。

 

 そう考えると、毎度錬成陣を書くようなハガレン的なスタイルは、持ち運べないしコピペできないし、かなり非効率的である。パンチカードっぽい。

異世界系でよく見る口頭詠唱式の魔法は、自然言語で動いて場所を取らないので、使いやすそう。世界法則にもよるが、拡張性は低そうだから、ノーコードっぽいか。

もう少し拡張性が高く、自然言語で動き、慣れれば簡潔に使える言語*1は…そう関数型言語!! Scalaとかいう言語おすすめですよ!!

異世界に来たが、魔法体系が非効率なので高級関数型言語で書き換えてみた」みたいな本ありませんかね? 俺TUEEE系はもう廃れた?

 

 脱線したが、感想を書いていたら「Java Streamを深堀りする」という面白そうな章もあったので、土日で読んでみる。

 

エンジニアニメ1

「エンジニアニメ」というコミュニティが執筆した合同誌。プリキュアからガンダム、ブルーロックまで、アニメを通して生き方を模索したり、学びを得たり、諦めない心を見つけたり…とする本。会場では2が新刊として発売されていたのだが、財布の現金の都合上1冊しか買えなかったので、オタニウム*2の純度が高そうな1巻目を手に取った。

 

 プリキュアを代表するおもしれー女の一人であるキュアマリンこと、来海えりかが”自信家”で”自己愛に満ちて”いて、”調子に乗っている”のは、どういう生き方を選んだからかという視点で考察する話は、個人のキャリアの選び方に通じる点もあり、綺麗なエッセイかと思った。

 楽しそうで羨ましいバカテスメンズ達を「視点を変えて、誰も否定せず人生を楽しむやり方」と言語化した話にも、思わず納得。あの世界が居心地よくて何度も読みたくなる理由の一端を知ることができて、すっきりした。サタスペコラボの進捗も楽しみですね。

 

 「SAOのドラマは、茅場晶彦の完璧な実装ではなく、ボロボロすぎるサイバーセキュリティによって発生したんじゃないか?」そんなことを思うセキュリティ考察は、エンジニアらしい切り口でとても好き。

コンソールを操作してユイを救ったアインクラッド編のドラマを、「セッションが破棄されずに残っていて、第三者が操作出来てしまう状態でした」と、口頭弁論かのごとく、淡々と問題点を捉えて書かれたことに思わず笑ってしまった。

少年少女のドラマは手に汗握る熱さだが、現実でハックされたらかくのは冷や汗なので、気を付けたいところ。

 

 知識あり、言語化能力あるオタクの話はやっぱり面白いものだ。

 

今日はハッキング日和

 ここ数年技術書典等に行っている人には「パンダハッカーの人」で通じるかもしれない、野溝のみぞう先生によるエッセイ本。

「夫の不倫相手をOSINT技術を駆使して特定した話(合法)」という見出しパワーワード指数が高すぎて、最後の1,000円札と交換させていただいた。

 

 真面目に役立ちそうな転職ハック話があれば、文章がノリにノっている宗教勧誘されたエピソード、出版の裏話エッセイまであり、様々な角度で面白さのツボを付いてくる。私のツボもハックされている気がする。

野溝先生のエピソードは面白いのだが、一番すごいなと思ったのがメイドバイト時代に知り合ったというMさんの話。

 

ホリエモンがメルマガブームを起こすよりも早く、メルマガとブログ更新をする

・いつも楽しそうに過ごして心地よくさせる

・誕生日、話題をメモしたご主人様データベースの作成

…など、マーケティングという範囲にとどまらず、人心掌握ハックの腕があまりにも長けている。光落ちしたマキャベリの如き巧みさ。置かれた場所で咲く術を身に着けたMさんが、その後どんな人生を過ごしているのか、ぜひとも話を聞いてみたいところだった。

 

 経験に裏打ちされた哲学とエピソード、やっぱり面白いなぁ。

 あと15年生きたら、私も何か話せることが増えるだろうか。

 

 とりあえず同人誌3冊消化! また明日ぁ!

 

ごはん

 朝食:ヨーグルト

 昼食:ヨーグルト

 夕食:和風ステーキ2枚

 

 ごはんなんて炊いてられるか! 肉だ肉!!

*1:金色のガッシュベル』の呪文体系は、シンプルでありながら共通法則や、違いがあって面白い。概念だけで言うなら、やっぱり『灼眼のシャナ』より『グランマティカ』こそが至高。

*2:※造語です。