12月1日から13日にかけ『メタファー:リファンタジオ』をプレイし、1周目を終えたので感想をメモする。稼ぎに計10時間ほど徹し、サブクエもすべてこなして、プレイ時間は80時間弱。
※ネタバレしかないので注意
はじめに
クリア後の余韻でネットサーフィンをしていたところ、以下のレビューが言いたい事を全て言語化していらっしゃったので、書きたいことが無くなってしまった。心の底から同意できることばかりで、頷く首が千切れそう。ありがとうございます。
【メタファー:リファンタジオ】最高の幻想をありがとう。【クリアレビュー・感想】|広田タカヒロ)
一応自分の言葉として残す。
良かったところ
一言で言うと、ペルソナ本編で磨き上げたシステムの長所を残し、シリーズの制約ゆえに変えられなかった弱点を克服した作品。
改善されたシステム
ペルソナ3~5をプレイしていた時、1年にも及ぶカレンダーシステムの長さを想像して辟易する部分が少しあった。学生時代であればその苦労を考えず遊ぶことが出てきたが、20代後半過ぎた今、同じ熱量で飛び込めるかと考えたら少し怪しい。
カレンダー
メタファーでは、スタートが6月で終わりが10月末と、4か月ほどのシナリオとなっている。4か月のサイズに設定された支援者数、王の資質の上がり方は進捗が分かりやすく、一日、一週間単位で何かしら進みがあることが感じられ、さらに魅力的なシステムデザインになった。

支援者レベル
今作では支援者*1の会話が、確定で上がるようになっている。この作品で一番評価したいことかもしれないくらい。これによって、締め切りまでの残り日数でどの支援者のレベルを上げるかという予定が立てやすくなった。
どの選択肢を選んでもレベルが上がるということは、気軽に会話の選択肢を選べるということでもある。会話の度に、攻略サイトで選択肢ごとの上り幅を調べてしまう私にとって、気軽に選択肢でも選べるシステムはありがたかった。

爽快なフィールドバトル
記憶が正しければ、ペルソナ5の地下、メメントスで導入された雑魚戦のショートカット*2。レべル差がある格下の敵と戦う時、アクションで攻撃するだけで瞬時に敵を倒せるようになっている。弱い敵もコマンドでプチプチ倒し続けるのは流石に面倒、というRPGのレベリングにおける退屈さから解放してくれるシステムとなっている。
アクションパートで敵を倒すとHP/MPが回復する、お金が追加で手に入る、というように、ここでも装備するアーキタイプによる差別があったのは、ペルソナ本家と違う長所。魔術師アーキタイプには本当に頭が上がらない。大聖堂で数時間戦ってくれてありがとう。
同格以上の相手でも、敵の攻撃を上手く避けながら攻撃を当てて有利な先制攻撃へと持ち込むのは、アクションゲームもつまんで遊んでいるような楽しさがあった。
洗練されたシステム
外さない熱いシーン
覚醒パートは、アトラスのお家芸。ペルソナでも覚醒パートは何度も見てきたが、やっぱり今回も見てて飽きないし、燃える部分がある。

ヒュルケンベルクの覚醒が一番好き
覚醒時にフルネームでの宣言は本当にかっこいい。日本名ではなく家名も入るファンタジー仕様が、よりいっそう魅力に磨きをかけている。
主人公の復活パートや、全員集合した最後の決戦での熱さは王道RPGとして極めて重要だと思うが、その部分の演出で外さないのは安心できるアトラスクォリティ。分かっていても、「これこれぇ!」と言いたくなる魅力が溢れている。こういう物語を求めて遊んでいるのよ。

後で落下する組、殿組を全員を回収して戻ってくるのである。
この旅はニューラスに始まり、ニューラスに終わる
旅パート
旅を彩る移動パート。目的地である街の3D造形が凝っていて素晴らしいのは言うまでもない上、旅路の節目で入る絶景イラストも、景色を豊かに彩ってくれる。

そして景色と同じくらい好きだったのが、移動時の誌的な表現。

凱戦車は砂漠の野営地へとたどり着く。」など
目的地だけでなく、村や夜に野営地へ到着する際の表現まで変えられていることに感心した。まるで旅行記の一節を読んでいるかのような満足感があった。
世界観を作ることに対しての情熱が素晴らしい。
キャラ魅力とパーティー構成
ファンタジー世界観だから出来たことの一つに、異種族との交流が描かれたことがあると思っている。被差別階級からの成り上がりは王道なものだが、多種族のパーティーメンバーが仲間になる過程で信任され、最後には王になるというストーリーが描きやすくなっている。

後ろ暗い思想担当
握手は結婚の意志*3という、「どこのおとぎ話でお育ちになられたのでしょうか?」といえそうな異文化との交流、部族間での差別思想を、政治というテーマに絡めて勧善懲悪のシナリオとして書ききったのはお見事だった。
音楽
オタクがコンテンツを褒める時は、二言目に「とにかく音楽がいいんだよ!」と言いがちだと考えているのだが、この作品も、その例に漏れず音楽が良い。

ゲームでBGMがかかっていることなんてあたり前になっているが、「この世に初めて生まれた魔法が、音楽なのよ。」といって始まるのは、世界観との組み合わせが上手い。
「英雄譚序曲」を聞くたびに、他では聞くことの無いコーラスの声に新鮮な風を感じたものだが、ゲームのクリア後に感想ブログを見回っていて、お経のエッセンスを取り入れた曲であったと初めて知った*4。
どうやってそんな組み合わせを思いつくんだ。
「ビルガ島」も、分かりやすく新鮮さを感じる謎コーラス。ディンタッタのリズムが妙に耳に残り、この曲を聞きながら意味もなく太刀乗りで島を巡っていたことも。
終わりに
不満点を書こうと思っていたが、特に思い浮かばなかったので無し。強いて言うとするならば、2週目でしたいことが無かったくらいだが、そんなことは些細なことである。賛否両論あるロイヤルアーキタイプだが、あれはあれで個性を突き詰めた結果としていいんじゃないかという気持ち*5。
「ハマれる最高のゲームがしたい!」と思って手を出したメタファーだったが、令和らしい不快度を極力減らし、テンポよく作られた名作RPGゲームだった。飽きる部分がまったくなかった。
綺麗ごとで王道なストーリーの熱さ、ダンジョン探索ハクスラの楽しさ、アーキタイプによるジョブ切り替えと、RPGの魅力をまったく損なうことなく、アトラスらしいテイストに仕上げられている。
「これは映画でもアニメでも読書でも駄目だ、ゲームでしか味わえない体験だ」と満足させてくれるRPGだった。
サボった期間の日記まとめ
メタファー期間、日記も投げ捨ててメタファーで遊んでいた。
書かなければと思い続けて早2週間。もはや頭にこびりついた文言を吐き出していく。
11/28(金):この日は仕事もほどほどに早く切り上げ、夜は友人達が「桜降るよに決闘を」で遊ぶのを聞きながら、積んでいた記事を消化していた。
終わった後に3人でBGAで遊んだのまではよかったが、マーズをプレイしたところで解散になってしまった。本当に遊んでみたかった『Tag Team』のプレイを誘うことができず、フラストレーションを溜めてしまう。これがいけなかった。
11/29(土):一晩寝てもゲーム欲を消化することができず、もやっとした感情を1日抱える。何かで遊んで消化しよう! と思いSteamを漁るが、どのゲームも長所よりも欠点ばかりが目につく。生活に満足できていない証拠だ。
視界に入った『遊戯王マスターデュエル』を久しぶりに起動して、デスピア堕天使で一晩遊ぶが、ゲーム欲は全く解消されない。予想通りの快感が得られたという物足らなさと、闘牛のごとく闘争心を煽られて踊り続けた点に対してのストレスが大きい。
「へたっぴ」と心の中の班長が口端を上げている。
11/30(日) :現実逃避とゲーム欲から、今日もSteamを漁る。ブラックフライデーセールの最終日で様々なゲームが安くなっているのを見るも、どれも食指が動かない。一つだけ気になるのは、昨年発売したアトラス製のメタファー。「ファンタジー版ペルソナ」というレビューで、新鮮さが足りないかと思って一度は離れたが、「新しいことを覚えるのはしんどい。しかし既存の体験では満足できない。」という、偏屈老人のような今の私には丁度いいかもしれない。ペルソナに代わるジョブ制で「召喚士」という言葉を見つけたのがとどめて、一も二もなく飛びついた。
男性コーラス鳴り響くスタート画面の時点で、買ったことが正解だと予感させてくれる。USB端子でDUALSHOCK 4を繋ぎ、フルパワーでキリキリと鳴りだすGPUとファンの音を聞きながら、開始ボタンを押した。画面内で衝撃が起こる度に手中のコントローラーに内蔵されたモーターが振動を産む。「これだ、この感覚が足りなかったんだよぉ!」と、禁煙明けの煙草好き以上の興奮でプレイを始める。滅茶苦茶面白いじゃないか。
12/1(月)~12/5(金):記憶が無い。仕事よりも真面目にメタファーを遊んでいたようだ。転職しようか悩む瀬戸際の友人に、全力で勧めた記憶だけある。
12/6(土):アドベントカレンダー用の記事作成、以前に約束したボドゲ会のお誘い、帰省のプラン立てというタスクが頭に浮かんでいるが、何にも手を付けられずメタファーを起動する。楽しい。
12/7(日):友人達とのTRPGセッションの日だったので、まだ社会的生活ができる人間に戻って来られた。今日はクトゥルフのサプリ、パルプのシナリオ『崩壊装置』をプレイ。3人ともアウトロー的なキャラを作ったことで、持ち物に遵法精神を入れ忘れ、シナリオ開始から不法侵入、強奪と、シナリオをひっかきまわした。最後は、回収を依頼された特殊武器で敵に止めを刺すという、SFアクション映画のようなオチになったので、個人的には満足している。
セッション中に「引越しで払う現金5万が足りないから、今すぐ貸してくれ」という詐欺ばりの電話をリアルにかけてきた友人を助けに行った。
12/8(月) :土日の楽しみイベントも過ぎて、徹夜でアドベントカレンダー用の記事を書いていたのだが、朝5時頃に上手くタスクを進められない自分に対して発狂したため、休みを取った。
ネタは決まっているし、検証するだけだからパパっと終わるだろうと思っていたのだが、AIの力を借りても結局8時間くらいかけてしまった。もはや仕事。
12/9(火):1つタスクを終わらせると、次も進める気が湧いてくる。1か月くらい棚に上げていたボドゲ会のお誘いだが、「店を調べる」→「以前使ったグループを探す」→「案内文を考える」→「意を決して投げる」という行為を深呼吸しながら進めて何とかクリア。
最近、生きるのが下手な方向へどんどん進んでしまっている気がする。ゲームのし過ぎと勉強のしなさ過ぎで、脳が衰えているのだろうか。夜にいきなり生きる意味を真面目に考え始めて辛くなる。そんなものは無いと分かっているのに。
12/10(水)~12/13(土):タスクが落ち着いたので、またメタファーの起動。先週の時点で最後の自由時間にまで入っていたため、最後の支援者ランク上げをしたり、ドラゴン討伐したり、ラスダンの攻略をしたり。ドラゴン討伐が思ったよりもエンディングで話題に上がっていたのは嬉しかったな。
ラスダンの構造が思ったより簡素で、本当に何から何まで不便さ、面倒さを感じさせない、気配りの行き届いたゲームだと感じる。
やけに印象に残っているスクショ数枚

一番厄介だったモブ敵だったなぁ

