3/6(金) 睡眠時間8時間
あらすじ:チュニジア観光ツアーへ行くはずだったのだが、ドバイ空港の安全が吹き飛んで中止になったため、代わりに国内旅行をしているところ。
行程:大阪 ~ 徳島 ~ 高知 ~ 八幡浜(現在地)

やったこと
移動費をケチっている都合上、今日1日は時間を払って移動に費やす日。
別府を目指して、一路八幡浜へ。
燃えよ剣(上)
ここ数日、電車の中で読んでいた土方歳三の物語前半を読了。
多摩の田舎の芋侍で終わるはずだった武士たちが、いかにして新選組という組織を作り上げたのか。土方歳三視点で、激動の幕末時代を駆け抜けていく話。前半は蛤御門の変で終了。
以前から「司馬遼太郎は面白い」という友人のプッシュを受けていたが、読んでみると確かにわかる。普通なら寝てしまいそうな歴史ものを、ドラマとして仕立てるのが上手い。そして、合いの手のメタ解説や余談も絶妙なタイミングで差し込まれる。
私は文章を頭で朗読して読んでしまいがちであるため、出来の良いラジオの放送を聞いているかのような読みやすさだった。576ページという少し多めな量も全然気にならない。
強いて気になる点を言うなら、登場人物の名前が出るたびに『銀魂』と『るろうに剣心』でのイメージがちらつくところかな…。読めば読むほど、近藤さんはあの顔しかねぇなという気がしてくる。
あと、司馬先生の書き方で彷彿とさせるのが、泰三子さんの『ハコヅメ』『だんドーン』。絶妙なポイントで作者の解説が入り漫画の理解を助けてくれるのだが、その入れ方が本当に『燃えよ剣』と近い。『ハコヅメ』には司馬遼太郎が好きでたまらない牧高さんというキャラがいらっしゃるのだが、作風まで司馬遼太郎の影響を受けてそうだったとは。
下巻も上巻と同じくらい分厚いが、日本史をまったく覚えてない身のため、どう着地するのか楽しみ。
あそびのかんけい
長い1冊を読んだら、次は軽め1冊をチョイス。『生徒会の一存』『ゲーマーズ』を書いた葵せきな先生の最新作ラノベだ! 個人的には、青春時代ドンピシャの人が帰ってきてくださったようで嬉しい。
主人公は、諸事情あって高校を中退したボドゲオタク。ボドゲカフェの同僚バイトである明るめギャルと、小気味よいリズムでやりとりしながら進んでいくラブコメ作品である。ボドゲ・誠実なギャル・ラブコメ…と、オタクが好きそうな設定のオンパレード。私は好きです。
時系列をシャッフルするという珍しい仕組みを取り入れられているが、それで無限ループが楽しめる構成になっているのは流石。読み終わった後は、また1話を開きたくなる。
こってり時代物を読んだ後のため、久しぶりに開くラノベは軽いおつまみのような美味しさ。すっと飲み込んでしまった。
2巻も読みたいけど、これを読み終わってしまうとあとは『百年の孤独』『正欲』『燃えよ剣(下)』だからなぁ…。癒しが欲しくなった時に手を出したい。
窪川駅
高知駅から電車に乗って、着いたのは窪川駅。ここから四万十川の上を渡り、愛媛県へと進んでいく予定。14時過ぎに着いて、さて次の電車は…

17時台の終電!??
今からトランジット3時間。どないせいっちゅーねん。
幸いなことに、JR四国には片道の営業距離が100kmを超えた普通乗車券では、途中下車できるという制度がある*1。
乗り換えアプリで調べたところ、高知 - 八幡浜の営業距離は180km超。まったく問題なさそうだ。
とりあえず降りて駅前で腹ごしらえ。腹を満たしたその足で次は観光協会。
シティガールっぽいお姉さんに分かりやすい案内マップをもらい、町の探索。「古書街道」という文字に釣られて、早速最寄りの店に入ってみた。

おずおずと店の扉を開けると、渋みのある優しい声で「いらっしゃい」とかけられる。中央のテーブル際に座っていたのは、灰色のハンチング帽をかぶり、黒いニットを着ている初老の男性。
格安で古書を扱っている店で採算が取れているのかと聞いてみると、自分は四万十町おこし隊のメンバーであり、無給のボランティアとして作業しているから採算度外視だと教えてくださった。家は町田だが、1年ずっと四万十町で過ごして、たまに帰るだけらしい。
町おこし隊は、各々が出来ることをやろうということで、この方は古書店の運営をしていて、今は四万十町内で4店目。学校に掛け合って、地元の小中学生の寄り道可能ルートにしてもらい、宿題の面倒を見ることもあるのだとか。
「よそ者には土地を貸さない」という地方あるあるの難題や嫌がらせに遭うこともあるが、「これもいい人生だろ」と笑顔を見せる姿はかっこよすぎる。観光協会でもらった便利な町マップも、町おこし隊が自分たちで作成したらしい*2。
「地域住民の反対にあって、町おこしを断念」なんてニュースは山ほど見聞きしたことがあり、「そんな場所なんて、希望通り滅んでしまったらいい」なんて思っていたが、そんな逆境も受け流して過ごす人生も素敵かもしれない。なんて愛だ。
「近くを散策してきたら、最後に本を買って帰りますね」と言ったのが最後の別れ。土砂降りの中で帰りに寄ったときには、看板に「今日の営業は終了しました」の文字が付けられていた。頑張ってくれな、じいちゃん。
その後は、お遍路先の一つである「岩本寺」へと参拝。


入り口にはなぜかトゥクトゥク。本堂の天井には、プロアマ問わず集めたという400枚以上の絵があり、このお寺もユニークな取り組みをされていることがひしひしと伝わってきた。
天気が悪くなってきたため、足早に四万十川へと行こうとするが、狙いすましたかのような土砂降りが襲来。
天気予報を見ると止みそうになかったため、近くのダイソーで傘を買っておとなしく駅へと戻る。四万十川での読書タイムは、次の四国旅での宿題かな。
八幡浜港
待ちに待った、17時41分発。宇和島方面行きの電車に乗って目指すは八幡浜。車内には旅人姿の若い男性もいたが、ここ数日貯めた日記を書きあげることに全集中してしまった。
0時発のフェリーに乗船し、今日の宿代わりとする。明日は九州だ!

カントリーロード感がある。
ごはん
朝食:菓子パン
昼食:四万十豚の生姜焼き
夕食:マック

昼は窪川駅直結のごはん屋さんで食べる。生姜焼きに一汁三菜ついた完璧な定食。ここ数日は野菜をねぎとメンマしか接種出来ていないので、一番おいしく感じたのはシャキシャキの千切りキャベツかもしれない。満足、満足。
*2:マップに書かれたWi-Fiスポットは、本屋の4か所とお寺だけだった。寺の方とも連携しているらしいけど、すごいよじいちゃん!